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歩行者の信号無視による交通事故|過失割合はどうなる?

赤信号なのにもかかわらず道路を横断している歩行者や突然道路に飛び出す人がいた場合、実際に衝突しなくても冷や汗ものです。

万が一、赤信号を無視した歩行者と交通事故を起こしてしまった場合の過失はどうなるのでしょうか。

以下で解説していきます。                

ケース別に過失割合を解説

原則としてルールを破った方が過失の割合が多くなりますが、道路上では歩行者の方が弱い存在なので車の過失割合は多くなりやすいです。

こちらはあくまで例であり実際の過失割合は事故の状況や証拠によって異なりますが、参考にしてください。

 

車側が青信号のケース(歩行者:車)

 

  • 直進車との事故=70:30
  • 右折車との事故=50:50

 

車側が黄色信号のケース(歩行者:車)

 

  • 直進車との事故=50:50
  • 右折車との事故=30:70

 

車側が赤信号のケース(歩行者:車)

 

  • 直進車との事故=20:80
  • 右折車との事故=20:80

歩行者の信号無視で事故をしてしまったケースは

歩行者が原因で起きた事故ではありますが、残念ながら自動車の運転にも常に周りを注意する義務が課せられているため歩行者のみの過失となるケースは稀です。

それでも可能な限り自動車側の過失を減らすためには、「事故の回避が困難であったか」の証拠を多く提示する必要があります。

ドライブレコーダーの映像

ドライブレコーダーの映像は強力な証拠となります。事故を起こしてしまった場合は必ず確認しましょう。

データが上書きされてしまうタイプのものもあるため、事故後すぐに映像を取得してください。

監視カメラの映像

店舗が近くにある場合は店舗に監視カメラの映像提供を頼むのも手です。

また交差点に監視カメラが設置されている場合もあります。

ドライブレコーダーと同様にデータが上書きされてしまう可能性があるので、早めに提供を相談してください。

目撃者の証言

人通りの多い場所であれば高い確率で目撃者がいます。

可能であれば事故後その場に留まるように依頼をし、警察に対して証言をしてもらうのがよいです。

時間が経つほど記憶が薄れてしまうのと連絡先交換には抵抗のある人が多いので、その場で証言をもらうのがおすすめです。

まとめ

歩行者の信号無視による交通事故では車側の過失割合は不利になりがちです。

しかし十分な証拠を提示することで過失割合を減らすことができます。

不利な過失割合や示談交渉になりそうな場合は弁護士への相談をおすすめします。

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資格者紹介

Staff

田中 涼Ryo Tanaka

私は大阪市を中心にインターネット被害、交通事故、不動産、債務整理、労働問題、離婚などの幅広い法律問題を承っています。

また、得意な英語を活かし海外に関する業務や外国人の方のサポートも行っております。

お困りの際は、一人で悩まずお気軽にご相談ください。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

所属団体
  • 大阪弁護士会(登録番号 45477)
著書
  • 「弁護士の顔が見える 中小企業法律相談ガイド」
    大阪弁護士会協同組合企画編集
経歴
  • 昭和56年 出生(大阪府箕面市)
  • 平成12年3月 桃山学院高校卒業
  • 平成14年9月ポートランド州立大学に留学
  • 平成17年3月 早稲田大学人間科学部卒業
  • 平成20年3月 大宮法科大学院修了
  • 平成22年9月 司法試験合格
  • 平成22年11月 司法修習生(64期)
  • 平成23年12月 弁護士登録(大阪弁護士会)、坂東・田中法律事務所に就職
  • 平成25年9月 アパレルメーカーに転職(兵庫県弁護士会)
  • 平成27年1月 当事務所に復職

事務所概要

Office Overview

名称 中野・田中法律事務所
代表者 田中 涼(たなか りょう)
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