国際ロマンス詐欺の特徴｜怪しいと思った場合にすべきことは？

近年、SNSやマッチングアプリを通じた「国際ロマンス詐欺」が国内でも増えています。

海外在住を名乗る人物から甘い言葉や結婚の約束をされ、信頼関係を築いた後に金銭を要求される手口です。

今回は、国際ロマンス詐欺の特徴と、怪しいと感じたときに取るべき具体的な行動を確認します。

国際ロマンス詐欺とは

国際ロマンス詐欺は、恋愛感情や結婚の約束を利用してお金をだまし取る詐欺の一種です。

犯人は外国人を装い、長期間にわたってやり取りを重ね、信頼を築いてから金銭の援助を求めます。

被害額は数十万円から数百万円に及ぶ場合もあり、精神的なショックも大きめです。

主な特徴

国際ロマンス詐欺にはいくつか共通する特徴があります。

• SNSなどで突然メッセージを送ってくる
• プロフィール写真がモデルのように整っている
• 短期間で恋愛感情や結婚の約束を口にする
• 軍人、医師など社会的地位の高い職業を名乗る
• 金銭的な援助を求める

上記の特徴が複数当てはまる場合は、特に注意が必要です。

怪しいと思った場合にすべきこと

怪しいと思ったら、以下の対処法を検討してください。

• 証拠を保存する
• 詐欺かどうかを見極める
• 警察へ相談する
• 信頼できる弁護士に相談する

それぞれ確認していきましょう。

証拠を保存する

少しでも疑念を持ったら、まずは冷静に相手の発言や行動を記録します。

メッセージのやり取りは削除せず、スクリーンショットや保存機能を使って証拠として残しましょう。

お金を要求されても、一切送金しないでください。

詐欺かどうかを見極める

相手の情報をインターネットで検索すると、詐欺に使われた写真や文章が見つかる場合があります。

画像検索や、国際ロマンス詐欺の注意喚起サイトを利用するとよいでしょう。

また、やり取りの内容を第三者に見てもらい、意見をもらうのもおすすめです。

警察へ相談する

警察には、相談専用窓口が設けられています。

番号は、「#9110」です。

各都道府県警察の特殊詐欺対策ページでも、さまざまな情報が得られます。

信頼できる弁護士に相談する

国際ロマンス詐欺の場合、被害金の回収は難しいケースがほとんどです。

まず加害者が海外在住で、所在や本名が不明な場合が大半を占めます。 

送金先口座が第三者名義で、資金がすぐに引き出されるため、情報を特定するのが難しいのが現状です。

弁護士に依頼しても、回収まで至らない可能性が高く、場合によっては依頼を断られる可能性もあります。

ただし刑事告訴の検討など、さまざまな相談は可能です。

まとめ

国際ロマンス詐欺は、被害者の感情を巧みに利用して金銭をだまし取る悪質な犯罪です。

怪しいと感じたら、証拠を保存し、絶対に送金をしないでください。

すでに被害に遭ってしまった場合でも、金融機関や警察への相談によって回収できる可能性があります。

法的措置を検討する場合は、信頼できる弁護士に相談してください。