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交通事故

自転車と車の事故|過失割合に納得できないときの確認ポイント

「自転車で直進中、左折してきた車に巻き込まれました。保険会社から自転車にも過失があると言われましたが、納得できません。」

先日、このような趣旨のご相談をいただきました。

結論からいうと、自転車側にも過失があるかは、弱い側かどうかだけで決まりません。双方の進行方向、走行場所、信号、衝突前の位置関係を確認してください。

ただし、右折、左折への巻込み、出会い頭では確認する事実が異なります。自転車に乗っていたか、降りて押していたかによっても扱いが変わります。

このページでは、経路の整理、事故類型ごとの確認点、信号と通行場所、けがや自転車の損傷、利用できる保険について解説します。

目次

事故の型より先に、自転車の経路を明確にする

車の左側を同じ方向に走っていたのか、交差する道路から来たのか、歩道を走って横断に入ったのかを整理します。自転車に乗っていたか、降りて押して歩いていたかも伝えてください。

保険会社の事故図が違っていると、割合の話だけを続けても食い違いが解消しません。「こちらの歩道から、この方向へ進んだ」と、開始位置と衝突位置を示します。自転車横断帯、停止線、標識などの配置も確認しましょう。

右折・左折・出会い頭で、確認する事実を変える

  • 右折車との事故:自転車と車がどの方向から進入し、いつ曲がり始めたか。
  • 左折への巻込み:双方の位置関係、車の合図、自転車が車の横へ来た時点。
  • 出会い頭の事故:一時停止の規制、道路の幅、見通し、減速の有無。

これらを確かめずに、ネットで見た「自転車1割・車9割」などの数字を当てはめても、今回の事故に合っているとは分かりません。提示された割合について、どの事実を考慮し、何が割合を動かす理由になっているかを聞いてください。

信号と通行場所のルールを、実際の現場で照合する

自転車も信号や一時停止などの交通ルールに従う必要があります。どの信号に従うかは、通行場所や「歩行者・自転車専用」の表示などを確認します。「車の信号が青だった」という情報だけで、自転車側の表示まで決めつけないようにしましょう。

車側についても、曲がる際の安全確認や事故を避ける対応が問題になります。片方に交通違反があったことだけで話を終えず、事故との関係を見ます。記憶が曖昧な箇所は無理に埋めず、映像や写真と照らして確認してください。

けが・自転車の損傷・利用できる保険を確認する

体に症状があれば受診し、事故と症状の経過を医師へ伝えます。自転車やヘルメット、衣類などは、修理や処分の前に写真を撮り、購入資料や見積書を残してください。高額な自転車であっても、購入価格がそのまま賠償額になるとは限らないため、損傷と修理の内容を確認します。

自分が加入している自転車保険だけでなく、自動車保険や火災保険に付く個人賠償責任の補償、家族を対象とする特約なども確認します。相手への賠償と、自分のけがへの補償は別なので、「保険に入っている」というだけで対応範囲を決めないことが大切です。

自分にも過失があると言われたら、合意前に相談する

子どもが事故に遭った場合は、保護者が本人の説明を聞き取り、後で聞いた話と本人が覚えていることを分けておきます。大人の推測で言い換えるより、本人の言葉を残しておく方が、警察や保険会社へ経過を伝える際の助けになります。受診と体調の確認も優先してください。

自転車側にも過失があれば、自分の損害の減額だけでなく、相手の車の修理費を負担する問題が生じることがあります。提示された割合を受け入れる前に、双方の損害と利用できる保険を合わせて確認しましょう。

相談には、保険会社の事故図や提示書、現場写真、覚えている走行経路をお持ちください。「どの事実が争われているか分からない」という段階でも整理できます。金額が提示されている場合は、示談の内訳も一緒に確認します。

まとめ

自転車と車の事故では、まず双方の経路、走行場所、信号、衝突位置を現場図へ書き込んでください。

右折、左折への巻込み、出会い頭では、割合を動かす事情が異なります。一般的な数字だけを今回の事故へ当てはめないことが大切です。

けがは受診し、自転車やヘルメットなどは処分前に写真と購入資料を残しましょう。自分や家族の保険に使える補償がないかも確認してください。

提示された割合に納得できなければ、事故図と現場資料をお持ちください。どの事実を確認し、どう伝えるか一緒に整理しましょう。

参考資料

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